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補助ペダルって必要??

ヴァイオリンの分数楽器のように、ピアノには「子ども用サイズ」はありませんから、子どもも大人と同じピアノを演奏します。小さなお子さんは床やペダルに足が届かないので、足台や補助ペダルが必要です。

今回は、生徒さんからお問い合わせの多かった、足台や補助ペダルについて、ご紹介します!

足台や補助ペダルは必要?



生徒さんのお母さまから「足台や補助ペダルって必要なんですか?」とよく聞かれます。


ピアノは鍵盤の位置を自由に変えることが出来ないため、

上半身、特に鍵盤に手を置いたときの手首や腕の位置にあわせて椅子の高さを調節します。

そうすると、小さなお子さんは床やペダルに足が届きません。


足がプラプラ浮いてしまうと踏ん張ることができず、

安定した良い姿勢で演奏できないのはもちろん、

ペダルを踏むこともできません。


また、集中力が途切れやすくなってしまい、「集中力」が身につきません。

練習に集中できない一つの要因になってしまいます。


そして、演奏面では

足の裏全体に体重を乗せることによって、

自分の体の重さを使って強弱をつけたり、

音色の変化をつけたりすることができるようになります。


正しい姿勢でピアノを演奏できる環境を整えるために、

当教室では、足台や補助ペダルをご用意していただくことが望ましいと考えております。



足台と補助ペダルの違いは?


足台は、子どもの足がプラプラ浮かないように足を置く台です。
ネジを回して高さを無段階に調製できるタイプや、
ワンタッチで何段階かの高さにすばやく調整できるタイプがあり、
2125cm程度まで高くすることができます。


補助ペダルは、足台にダンパーペダルとソフトペダルの補助機能が付いたものです。

ピアノのペダルの上に補助ペダルを乗せて使います。

高さを2223cm程度まで高くすることができます一番低い設定は1215cm程度のものが一般的です。身長が130cmくらいになると高さが合わなくなるので、アシストペダルに切り替えられることをおすすめします。



アシストペダルは直接ピアノのペダルに取り付け、

専用のアシストスツールとセットで使います。

補助ペダルよりもペダルの反応が良く、

ハーフペダルなどの微妙な操作もしやすくなります。

台の高さは2.5cmまで薄くなるので、小学校中学年ぐらいのお子さままで使えます。



選び方のポイントは?



補助台やアシストペダルは選び方がとても重要です。


身長の目安

丸ブルー身長100cmくらい 26cmぐらいの高さに調節できる補助ペダル(m-60)
丸ブルー身長110120cmくらい 22cm以上の高さに調節できる補助台・補助ペダル
丸ブルー身長120cmくらい 1522cm程度の高さに調節できる補助台・補助ペダル
丸ブルー身長130135cmくらい 1015cm程度の高さに調節できる補助ペダル・アシストペダル
丸ブルー身長135145cmくらい 4~10cm程度の高さに調節できるアシストペダル


座高や足の長さは個人差がありますので、身長は

あくまで目安です。




①まず、上半身が正しい姿勢になるように

椅子の高さを調整しましょう。



座って手を置いた時に、肘が下がらずにまっすぐになるような位置に座ります。

肘の角度は、約90度です。




②床から足(カカト)の高さに応じて足台や補助ペダルを選びましょう。





安定感
台のサイズ(幅)と重量によって安定感が変わります。

足を踏ん張ったり、ペダルを踏んだ時に、滑ったりグラグラしないものを選びましょう。



どこで買えばいいの?


楽器店に足を運ばれる機会があるなら、直接店舗で現物を確認して購入されるのが良いかと思いますが、店舗に現物が置いていない場合もあります。

最近では、インターネットのサイトから購入されたり、メルカリなどのフリマアプリで中古の補助ペダルを買われる方もたくさんおられます。

必要なのは数年だけですので、必要がなくなれば他の生徒さんに譲られたり、ネットフリマを利用して必要な方に譲られたりされているようですよ。


ピアノを弾く環境づくりは、お子さまを育てます。

是非、お子さまに合った足台、補助ペダルをご使用くださいね。